2022.01.06 フィリピン人採用外国人採用ノウハウ特定技能
外国人留学生が日本で就職を考えるとき企業に望むこと
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外国人留学生による日本企業への就職は、年々活性化しています。
日本企業への就職を目指す外国人留学生に対して「在留資格変更許可申請」を許可した数は平成22年以降上昇し続けています。
今後も外国人留学生の日本での就職活動は増加すると考えられ、企業は海外の人材も含めたグローバルな採用形態が求められます。
外国人留学生の採用を考える場合、日本での就職時にどのようなことを考え、企業側に何を望んでいるのかを知ることがポイントです。
スムーズな意思疎通が実現できれば、外国人留学生の採用を決めるきっかけになるでしょう。
この記事では、外国人留学生が日本での就職を考える際に、日本の企業に何を望んでいるのかを解説します。
外国人留学生が就職時に企業に望むこととは?
この結果は言語の壁や日本流の就職活動の難しさなどが障害となっていることと、企業側が就職活動中の外国人留学生の希望を正確に把握できていない点が問題になっていると考えられます。
企業が外国人留学生の望みを理解し、それに合わせた採用方法を実践すれば、有能な人材を確保することに繋がります。
そのため人手不足に悩む企業や、今後海外進出などを考えていてグローバルな人材を求めている企業は、外国留学生の望みを把握することが将来的なメリットとなります。
外国人留学生が就職時に企業に望むことは、「評価してもらいたい部分の理解」と「必要な情報の発信」の2つがポイントです。
企業はこの2つの要素を理解した上で、就職面接や採用結果の判定を行う必要があります。
外国人留学生が企業に評価してもらいたいこと
外国人留学生と日本人の学生では、就職時のアピールポイントが異なるという結果があります。
外国人留学生ならではのアピールポイントや評価できる部分を理解することで、その学生個人の魅力を正確に把握できるようになります。
株式会社ディスコキャリタスリサーチの調査によると、「企業に評価してもらいたいこと」は外国人留学生と日本人学生で以下のような違いがあるのです。
<外国人留学生>
1位:コミュニケーション能力
2位:基礎学力
3位:専門知識
4位:語学力
5位:異文化対応力
6位:熱意
7位:協調性、信頼性
9位:社会的関心
10位: 明るさ
<日本人学生>
1位:コミュニケーション能力
2位:協調性
3位:信頼性
4位:社交性、明るさ
6位:熱意
7位:基礎学力
8位:身だしなみ・マナー
9位:一般常識
10位:リーダーシップ
外国人留学生も日本人学生も、共に「コミュニケーション能力」が1位となっています。
しかし、日本人と違って外国人留学生には、外国語によるコミュニケーション能力に期待できるため、これから海外への進出を考えている場合には評価するポイントが変わってくるでしょう。
2位以降は大きく内容が異なっていて、外国人留学生は主に個人の能力や学力、対応力を企業に評価してもらいたいと考えていることが分かります。
留学の期間で学んだ能力を活かせる自信があるからこそ、就職のアピールポイントにしているのでしょう。
一方で、日本人の学生は、能力よりも協調性、信頼性、社会性といった「一緒に働きやすい人材であること」をアピールする傾向にあります。
企業にとって扱いやすい人材になると期待できますが、学生個人の能力によっては戦力として数えられるまでに時間がかかる可能性が考えられます。
外国人留学生は言語の問題から上手くコミュニケーションが取れないこともありますが、その分高い能力と専門知識を持っているケースが多いため、即戦力として期待できます。
企業側は、外国人留学生が能力の高さの評価を望んでいることを理解し、その点を評価した上で採用の可否を決めることがポイントになります。
外国人留学生が就職時に必要な情報について
日本人にとっては馴染みのある企業・仕事でも、外国人からすれば「どんな仕事をするのかイメージができない」こともあります。
そのため外国人留学生は、企業情報や就職に関する情報をなるべく詳細に発信してほしいと望んでいます。
企業・就職情報は、就職活動時の企業研究や業界の動向把握に欠かせないものとなっています。
特に外国人留学生には、「外国人留学生向けの情報」が必要になるので、あらかじめ企業側が求められるデータや数値を公開しておくことで、自社に興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
外国人留学生が企業研究をする上で必要な情報/もっと発信してほしい情報は、株式会社ディスコキャリタスリサーチの調査によると以下のようになっています。
・外国人留学生の採用実績
・採用スケジュール
・採用方法やプロセス
・求める人材像
・採用予定人数
・実際の仕事内容
など
もっとも高いのが「外国人留学生の採用実績」で、これまでどのくらい外国人留学生を採用してきたのか、積極的に外国人留学生を採用する予定があるのかを知りたがっていることが分かります。
日本人を優先して獲得する予定の企業に対してアピールしても採用の確率は低いため、外国人留学生はまず企業の求める人材とその実績から就職先を絞り込んでいくのです。
そのほか、採用スケジュールや採用プロセスなど、実際にどんな流れでいつエントリーや面接を行うのかを知りたいと考えている外国人留学生も多いです。
日本の就職活動スケジュールをよく知らない外国人留学生にとっては、企業が提示する採用手順が今後の計画を考案する上で重要な情報源になるでしょう。
また、外国人留学生は「同じ出身国の社員の在籍者数」や「母国に現地法人があるか」など、外国人としての労働環境を知りたがる傾向もあります。
「就職後にきちんと働いていけるのか」「母国で活躍する機会があるのか」といった点を知ることで、その企業への興味と就職のモチベーションが高まるでしょう。
外国人留学生の採用を目指すのなら、既に外国人が活躍して企業を支えていることをアピールするのがポイントです。
まだ外国人留学生の採用実績がない場合には、積極的に受け入れる職場の体制や専用の研修制度を充実させるなど、安心して働ける環境を構築しているとアピールする方法が考えられます。
まとめ
外国人留学生が日本で就職活動を行う際には、企業にいくつかの要望があります。
企業側はその内容を理解することで、書類選考や面接で外国人留学生の魅力を正確に測れるようになるでしょう。
逆に外国人留学生の望みを理解せず、評価すべきポイントや提供する情報を誤ると、スムーズな採用が遠のく可能性があります。
外国人留学生の力が必要な企業は、この機会に要望の内容や日本人学生との違いを把握し、外国人向けの採用準備を進めてみることがおすすめです。
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参考URL
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/gaikokujinryugakusei_202108.pdf
https://www.jasso.go.jp/gakusei/career/event/guidance/__icsFiles/afieldfile/2021/07/09/ryugakusei_monka_gakuryu.pdf