2021.10.29 外国人採用ノウハウ特定技能
日本で急増中!ベトナム人労働者が人気の理由
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「外国人向けの求人を出すとベトナム人が集まりやすいのはなぜ?」
「最近街でよくベトナム人を見かけるが、増えている理由は?」
「日本とベトナムにはどんな関係があるの?」
人手不足が深刻化する日本において増え続ける外国人労働者。コンビニやスーパー、飲食店など、外国人労働者を身近に感じる場面も増えました。
その中でもベトナム人労働者を目にする機会が多くなってきています。
なぜ、ベトナム人労働者が急増しているのでしょうか?
そこで今回は、今、ベトナム人労働者がなぜ日本企業に人気なのか?人気の理由を紹介します。
- 日本で急増するベトナム人労働者について
- ベトナム人労働者が人気の理由
それではベトナム人が日本企業に人気の理由についてみていきましょう。
日本で急増するベトナム人労働者
2020年10月末時点での日本での外国人労働者数は172万人を超え、年々増加傾向にあります。
その中でも近年、受け入れが急増し、多くの割合を占めているのがベトナム人労働者です。
日本で拡大するベトナム人雇用
「厚生労働省「外国人雇用状況」によると、外国人労働者約172万人のうち、ベトナム人労働者の数が最も多く約44万人となっており、全体の25.7%を占めています。
前年比で見ても、47,672人増加しており、10.6%増加とその他の国籍と比べても高い増加率を記録しています。
2019年12月時点では、日本で働く外国人労働者は中国が最も多くの割合を占めていましたが、現在ではベトナム人労働者が1番を占めていることから、ベトナム人労働者が日本企業に人気であることが伺えます。
日本にいるベトナム人の約8割が「技能実習」「資格外活動」
44万人いるベトナム人労働者の中で約8割を占めているのが「技能実習生」と「資格外活動」です。
「資格外活動」とは、留学生や家族滞在ビザの外国人が、日本でアルバイトを行うために取得する許可のことで、そのほとんどを「留学ビザ」で占めています。
技能実習生数は218,600人、資格外活動数は136,781人(留学:127,512人)です。
近年では技能実習制度が定着しつつあり、ベトナム人においても、技能実習生の割合は増加傾向にあります。
ベトナム人労働者が多く従事している分野
ベトナム人労働者を分野別に見てみると、製造業が最も多く159,923人となり、ベトナム人労働者全体の、36.0%を占めています。
日本でベトナム人労働者の多くは技能実習生もしくは、留学生などの資格外活動です。製造業の中でも、技能実習生や、留学生などのアルバイトが多いと推測できます。
次いでサービス業が63,498人で全体の14.3%、建設業が57,862人で13.0%と続きます。
今まで世界中から中国に生産拠点が集中していたのが、近年、ベトナムなどの東南アジアに広がりつつあります。
そのため、ベトナムでは、技能実習制度を利用して日本の製造業の技術の移転を測ろうとする動きが活発になっていることが、日本で働くベトナム人労働者の中で、製造業が最も多い割合を占めている理由の一つになっています。
ベトナム人労働者が人気の理由
ベトナム人労働者が日本で急増する背景には、ベトナム人労働者が日本企業に人気があることが挙げられます。
なぜ、ベトナム人労働者は日本の企業から人気があるのでしょうか?
日本人と似ていて謙虚・勤勉である
ベトナム人労働者が日本企業に人気の理由の一つに、日本人と同様、真面目で勤勉な国民性であることが上げられます。
勤勉で尚且つ謙虚さがあり、計算やものづくりなどの細かい作業に適しているとされています。そのため、インバウンド向けの分野よりも、技術系の業種やITエンジニアなど細かい作業や高度な技術が必要となる分野での採用が多いことも事実です。
実際に、ベトナム政府はITエンジニアの教育に力を注いでおり、小学生でもパソコンや外国語の授業を実施し、300以上の大学でITに関する学科が設置されるなど、優秀なITエンジニアの輩出国になることが期待されています。
ベトナムは親日国である
ベトナムが親日国であるということも、日本企業に人気がある理由の一つです。
ベトナムと日本では、1992年に経済援助(ODA)を締結し、人材育成や政策改善支援などの技術協力、道路や電気などのインフラ整備などの資金協力を行い、ベトナムの経済発展を支援してきました。そのため、べトナム人の多くは、親日感情を抱いており、日本で一所懸命に働いてくれることがほとんどです。
また、経済援助の影響もあり、ベトナムでは日本のニュースやドラマ、アニメがテレビで放送されることもあるようです。そのため、日本に親しみや興味を持つベトナム人も多く、日本語を自主的に勉強するベトナム人や日本人に親しみを持ってコミュニケーションを図ろうとするベトナム人も少なくありません。
このようにベトナムが親日国であることが、日本企業に人気の理由の一つになています。
ベトナムにおける日本語教育
日本企業の受け入れが急増するにつれて、ベトナムの教育にも徐々に影響が出はじめています。
2016年には、新しい教育制度が導入され、東南アジアで初めて、ベトナムの小学校における初等教育に「日本語学習」が導入されました。現在でも多くの小学生が日本語学習に取り組んでいます。
小学生以外でも、日本語学校に通う学生も多く存在しており、N2以上の日本語能力があるべトナム人も少なくありません。
日本語以外の言語を話せない人が多い日本人にとって、自主的に日本語を学んでくれるベトナム人はとても貴重な存在です。
ベトナムの日本語学習制度によって日本語能力の高いベトナム人が多いことも日本企業から人気の理由になっています。
ベトナム人にとっても日本で働くことは人気である
もちろん、親日感情を持つベトナム人に対して日本企業が一方的に気に入っているわけではなく、ベトナム人にとっても日本で働くことに対して人気があります。
経済援助(ODA)による親日感情を抱いているベトナム人が多いことはもちろん、ベトナムと比べて生活環境が良いこと、給料の格差、日本の技術力の高さなどが理由として挙げられます。
ベトナム人にとっても日本という国で働けることは、人気があって喜ばしいことなのです。
まとめ
日本において、増々急増する外国人労働者ですが、そのほとんどをべトナム人が占めています。
他の国籍の外国人労働者と比べ、ベトナム人労働者は高い増加率を記録しており、今後も、技術系職業やエンジニア、製造業などの分野でベトナム人が活躍することが期待されています。
ベトナム労働者が日本企業から人気の理由は、「謙虚・勤勉」「親日国」「日本語教育」等が上げられ、日本企業の一方的な好意だけでなく、ベトナム人にとっても日本で働くことに対して人気があります。
今後、外国人採用をお考えの方はぜひ、ベトナム人人材の採用を検討してみてはいかがでしょうか。
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参考URL:https://global-saponet.mgl.mynavi.jp/culture/791#chapter-7
https://bridgers.asia/recruit/vietnamjin-koyo/
https://gaikokujinsaiyonavi.com/hiring-vietnamese-labor-point/
https://www.mhlw.go.jp/content/11655000/000729116.pdf